Photoshopで人物の肌を美しくレタッチする方法

人物の肌をレタッチする方法はさまざまありますが、今回はPhotoshopの「ハイパスフィルター」を使用した簡単な方法をご紹介します。初心者の方でも気軽に試せるテクニックなので、ぜひチャレンジしてみてください。

詳しく知りたい方は、最後に動画を貼っているのでそちらも参考にしてください。

使用する素材

今回使用する人物の画像は、Adobe Stockの無料素材を利用します。Adobeユーザーなら誰でもダウンロード可能なので、実際に操作しながら進めていきましょう。

今回使用する素材
AdobeStock_657185051.jpeg | 作成者:Tatiana Foxy

元画像の準備

ダウンロードした画像を、Photoshopで画像を開きます。

次に、背景レイヤーを複製し、分かりやすい名前を付けましょう(例:「テクスチャ」)。

Photoshopではレイヤーが複雑になりがちなので、適切な名前を付けて整理すると作業がスムーズになります。

スマートフィルターの設定

「テクスチャ」レイヤーを選択したら、[フィルター]メニューから[スマートフィルター用に変換]を選択します。ポップアップウィンドウが表示されたら「OK」をクリックしてください。

スマートフィルターに変換されると、レイヤーのサムネイル右下にアイコンが表示されます。

スマートフィルターのメリット

ハイパスフィルターの適用

「テクスチャ」レイヤーの描画モードを[ビビッドライト]に設定します。

その後、[イメージ]メニューの[色調補正]から[階調の反転]を適用しましょう。(ショートカット:Command(Ctrl)I)。

次に、[フィルター]メニューの[その他]から[ハイパス]を選択します。

肌の色やくすみが自然になじむ値を探し、半径を「25px」に設定します。

ハイパスフィルターのポイント

小さい値では元画像に近くなり、大きすぎると不自然になるため、適切な半径値を見つけることが重要です。

ここまでの確認

同じように操作をしていると、以下画像のような見た目になっています。

ぼかし(ガウス)の適用

[フィルター]メニューの[ぼかし]から[ぼかし(ガウス)]を適用します。

肌の質感を確認しながら、半径を「5px」に設定します。

ぼかし(ガウス)の役割

ハイパスフィルターのエッジを和らげ、より自然な仕上がりにする効果があります。

ここまでの確認

同じように操作をしていると、以下画像のような見た目になっています。

レイヤーマスクの適用と調整

「テクスチャ」レイヤーにレイヤーマスクを追加します。

初期状態では白色のマスクを、[階調の反転](Command(Ctrl)I)を使って黒色に変更します。

次に、ツールバーからブラシツールを選択し、描画色を白に設定します。肌の部分をブラシで塗りつぶすことで、レタッチ効果を適用することができます。

ブラシの調整ポイント

ブラシの硬さは「0%」がおすすめで、ショートカットを活用してサイズ調整をこまめに行うと作業がスムーズです。

ブラシサイズのや硬さのショートカットが不明の場合は、下記動画をご覧ください。

ここまでの確認

同じように操作をしていると、以下画像のような見た目になっています。

最終調整

レイヤーパネルでスマートフィルターの目のアイコンをクリックし、効果のオン・オフを確認しながら、フィルターの値を微調整しましょう。

最終的にハイパスの半径を「30px」、ぼかし(ガウス)の半径を「4px」に設定しました。

まとめ

この方法を使えば、初心者でも簡単に人物の肌を美しくレタッチできます。BeforeとAfterを比較すると、肌が自然でキレイに仕上がっているのが分かるはずです。

左:Before / 右:After

ぜひPhotoshopのレタッチ技術をマスターして、デザインのスキルアップに役立ててください!

解説動画

さらに詳しく知りたい方のために、解説動画を用意しました。実際の操作を確認しながら学びたい方は、ぜひご覧ください。

この記事を書いた人
Experience Designer

大分県出身|アートディレクター兼デザイナー|デザインの先生|デザイナー歴18年|先生歴10年|✱2024年現在
学生〜プロ、経営者〜企業をデザインの力でスケダチ|外部デザイン顧問|デザインなどの情報を発信する「姫野家クリエイティブノート」を運営|広告賞多数受賞

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