人物の肌をレタッチする方法はさまざまありますが、今回はPhotoshopの「ハイパスフィルター」を使用した簡単な方法をご紹介します。初心者の方でも気軽に試せるテクニックなので、ぜひチャレンジしてみてください。
使用する素材
今回使用する人物の画像は、Adobe Stockの無料素材を利用します。Adobeユーザーなら誰でもダウンロード可能なので、実際に操作しながら進めていきましょう。
元画像の準備
ダウンロードした画像を、Photoshopで画像を開きます。
次に、背景レイヤーを複製し、分かりやすい名前を付けましょう(例:「テクスチャ」)。
Photoshopではレイヤーが複雑になりがちなので、適切な名前を付けて整理すると作業がスムーズになります。
スマートフィルターの設定
「テクスチャ」レイヤーを選択したら、[フィルター]メニューから[スマートフィルター用に変換]を選択します。ポップアップウィンドウが表示されたら「OK」をクリックしてください。
スマートフィルターに変換されると、レイヤーのサムネイル右下にアイコンが表示されます。
ハイパスフィルターの適用
「テクスチャ」レイヤーの描画モードを[ビビッドライト]に設定します。
その後、[イメージ]メニューの[色調補正]から[階調の反転]を適用しましょう。(ショートカット:Command(Ctrl)+I)。
次に、[フィルター]メニューの[その他]から[ハイパス]を選択します。
肌の色やくすみが自然になじむ値を探し、半径を「25px」に設定します。
同じように操作をしていると、以下画像のような見た目になっています。
ぼかし(ガウス)の適用
[フィルター]メニューの[ぼかし]から[ぼかし(ガウス)]を適用します。
肌の質感を確認しながら、半径を「5px」に設定します。
同じように操作をしていると、以下画像のような見た目になっています。
レイヤーマスクの適用と調整
「テクスチャ」レイヤーにレイヤーマスクを追加します。
初期状態では白色のマスクを、[階調の反転](Command(Ctrl)+I)を使って黒色に変更します。
次に、ツールバーからブラシツールを選択し、描画色を白に設定します。肌の部分をブラシで塗りつぶすことで、レタッチ効果を適用することができます。
レイヤーマスクについて詳しく知りたい場合は、以下記事をご覧ください。
同じように操作をしていると、以下画像のような見た目になっています。
最終調整
レイヤーパネルでスマートフィルターの目のアイコンをクリックし、効果のオン・オフを確認しながら、フィルターの値を微調整しましょう。
最終的にハイパスの半径を「30px」、ぼかし(ガウス)の半径を「4px」に設定しました。
まとめ
この方法を使えば、初心者でも簡単に人物の肌を美しくレタッチできます。BeforeとAfterを比較すると、肌が自然でキレイに仕上がっているのが分かるはずです。
ぜひPhotoshopのレタッチ技術をマスターして、デザインのスキルアップに役立ててください!
解説動画
さらに詳しく知りたい方のために、解説動画を用意しました。実際の操作を確認しながら学びたい方は、ぜひご覧ください。
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