はじめに
自分のポートフォリオや制作物をより魅力的に見せるには、作品を実際の名刺やパッケージ、デバイス画面などに当てはめたモックアップ画像が欠かせませんよね。モックアップを使えば、デザインの雰囲気や使用イメージを簡単に伝えることができます。「高品質なPhotoshop(PSD)形式のモックアップ」を手に入れたいけど、どこで探せばいいの?という方のために、今回は日本語で使えるサイト2つと海外のサイト8つを厳選してご紹介します!
プレゼン資料づくりやポートフォリオ掲載の際にお世話になっているサイトばかりです。それぞれカテゴリや特徴、商用利用の可否などもまとめたので、安心して活用できますよ。それでは早速チェックしてみましょう。
モックアップとは?
モックアップとは、デザインしたロゴやWebサイト、名刺などを実際の利用シーンにはめ込んだ合成画像のことです。例えば、ロゴデザインなら看板や名刺に配置した画像、Webデザインならパソコンやスマホ画面に表示した画像などがモックアップにあたります。Photoshopのスマートオブジェクト機能を使ったPSDモックアップを利用すれば、自分のデザインを差し替えるだけでリアルな仕上がりになるのでとっても便利です。
モックアップを活用することで、クライアントや採用担当者に完成イメージを伝えやすくなり、作品の説得力がアップします。また、作品自体のクオリティもワンランク上に見せることができます。以下では、こうした高品質モックアップのPSD素材がダウンロードできるサイトを日本語・英語それぞれに分けて紹介しますね。
日本語対応モックアップ無料素材サイト2選
まずはサイトの表示や利用案内が日本語で安心して使えるモックアップ配布サイトを2つご紹介します!日本語環境で探せるので、英語が苦手な方でもチャレンジしやすいですよ。
Adobe Stock
- URL:https://stock.adobe.com/jp/ (日本語版サイト)
- 取り扱いモックアップカテゴリ:名刺、チラシ、ポスター、パッケージ、スマホ・PC画面など幅広く網羅
- サイトの特徴:Adobe社提供の巨大ストックサイトで、無料のAdobe IDがあれば利用可能。実に7万点以上の無料素材がダウンロードでき、その中には高品質なモックアップも豊富に揃っています。PhotoshopなどAdobe製品との連携がスムーズなのも強みです。
- 商用利用:可能(Adobe Stockの無料コレクション素材は商用利用OK。利用時にライセンス付与されるためクレジット不要)
- 会員登録:必要(Adobe IDでログイン。初めてなら10点まで無料DLのキャンペーンあり)
- クレジット表記:不要(Adobe Stockから正式にライセンス取得するため表記義務なし)
Freepik
- URL:https://jp.freepik.com/(日本語版サイト)
- 取り扱いモックアップカテゴリ:ロゴ、名刺、ポスター、Webサイトテンプレート、パッケージ、アパレルなど多種多様
- サイトの特徴:世界中のデザイナーが投稿した高品質な無料デザイン素材を集めたサイトです。日本語で検索・閲覧でき、PSD形式のモックアップテンプレートも豊富。キーワードで探せば欲しい素材が見つかります。写真やベクター素材も揃う総合サイトで、とにかく素材数が多いのが魅力です。
- 商用利用:可能だが条件あり(無料プランの素材は商用利用OKですが、クレジット表記が必要です。有料プラン加入でクレジット無し利用可)
- 会員登録:任意(登録なしでも一部DL可能。無料会員登録すると1日のダウンロード回数増加などメリットあり)
- クレジット表記:必要(Freepikの無料素材を商用利用する場合は出典明記が必要。プレミアム会員になると不要)
海外の高品質モックアップ無料素材サイト7選
続いて、英語のサイトから厳選した7つをご紹介します。海外サイトにはクオリティの高いモックアップ素材が山ほどあります。英語といっても難しく考えず、欲しい素材のカテゴリを探せばOKです。どれも登録不要だったり基本無料で使えるサイトばかりなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
Mockups-Design.com
- URL:https://mockups-design.com/
- 取り扱いモックアップカテゴリ:印刷物特化(フライヤー、ポスター、パンフレット、名刺、封筒など各種紙媒体モックアップ)
- サイトの特徴:パッケージデザイナーのAndrewさんが運営する、印刷物に特に強いモックアップ専門サイトです。さまざまな印刷サイズ対応のモックアップが揃っており、例えばフライヤー用モックアップでは規格サイズごとに素材を絞り込んで探せます。紙媒体のデザインをリアルに見せたいときにまずチェックしたいサイトです。もちろん印刷物以外にもデバイス系など一部ありますが、印刷カテゴリが充実しています。
- 商用利用:可能(配布されているPSDは商用利用OKのライセンスです)
- 会員登録:不要(サイト上でそのままダウンロード可能)
- クレジット表記:不要(クレジット表記無しで使用できます)
Graphic Burger
- URL:https://graphicburger.com/mock-ups
- 取り扱いモックアップカテゴリ:総合(ロゴ用のサイン・看板、パッケージ、デジタルデバイス、名刺、衣類など多彩なシーン)
- サイトの特徴:モックアップ素材の老舗的存在。2018年から更新は止まっていますが、過去に公開された定番モックアップ素材がいまだに重宝されています。アイコンやUIキット、背景画像などモックアップ以外の素材も無料提供しており、まとめてダウンロード可能。特にモックアップはアパレルやパッケージ、デジタルデバイスなど用途別に豊富で、探せば「こんなシーンの欲しかった!」という素材が見つかります。
- 商用利用:可能(サイト上の全素材は商用利用OKとされています)
- 会員登録:不要(誰でもサイトから直接ダウンロードできます)
- クレジット表記:不要(クレジット無しで利用可能)
Pixeden
- URL:https://www.pixeden.com/psd-mock-up-templates
- 取り扱いモックアップカテゴリ:幅広い(プロフェッショナルなパッケージ、デバイス、ステーショナリー(封筒・レターヘッド類)、UI画面モックアップ など)
- サイトの特徴:クオリティの高いフリーモックアップが揃うサイトです。プロのカメラマンが撮影したようなアーティスティックな素材が多く、ブランディング系の見栄えするモックアップを探している人におすすめ。無料会員の場合、1日5点までダウンロード可能で、手軽に多彩なシーンのモックアップを試せます。より多く利用したい場合は有料のプレミアム会員になることで無制限アクセスが可能です。
- 商用利用:可能(フリー素材も商用利用OK。サイトの利用規約上も問題ありません)
- 会員登録:必要(無料)(※無料素材は会員登録なしでも一部DLできますが、無料会員登録で1日5つまでDL可。それ以上利用する場合やプレミアム素材利用には有料会員)
- クレジット表記:不要(ダウンロードした素材にクレジット表記は不要です)
LS Graphics
- URL:https://www.ls.graphics/free-mockups
- 取り扱いモックアップカテゴリ:デバイス特化(iPhoneやMacBookなどApple製品デバイスのスクリーンモックアップ、3Dデバイスモックアップ、ブラウザ画面モックアップ など)
- サイトの特徴:モダンでスタイリッシュなモックアップが多いサイトです。特に現実のデバイスをベースにしたリアル志向のモックアップが充実しており、画面の光の反射までリアルに表現された素材もあります。Figma用プラグインやオンラインエディターも提供しており、デザインワークフローの効率化にも役立ちます。ダウンロードには会員登録が必要なので、まず無料アカウントを作成しましょう。
- 商用利用:可能(配布されているフリー素材は商用プロジェクトにも問題なく使えます)
- 会員登録:必要(無料会員登録でフリー素材のDL可)
- クレジット表記:不要(クレジットなしで使用可能)
Mr.Mockup
- URL:https://mrmockup.com/free-mockups/
- 取り扱いモックアップカテゴリ:ユニーク系(他ではあまり見ないオリジナルのモックアップが多数。例:特殊な角度の雑誌モックアップ、レトロ看板、クリエイティブなアートフレームなど)
- サイトの特徴:一流デザイナーから高い支持を得ているモックアップサイトです。他では見つからない個性的なモックアップが揃っており、「探していた素材がMr.Mockupでようやく見つかった!」ということもよくあります。Behanceなどのポートフォリオで使用されるおしゃれ素材も多く、作品をワンランク上に演出できます。会員登録なしで使えますが、会員限定のフリー素材もあるため、登録しておくとさらに多くのモックアップが手に入ります。
- 商用利用:可能(提供されるフリー素材は商用利用OK)
- 会員登録:不要(そのままフリー素材をDL可能。※無料会員登録すると限定素材もDL可)
- クレジット表記:不要(クレジット無しで利用できます)
Mockups For Free
- URL:https://mockupsforfree.com/
- 取り扱いモックアップカテゴリ:多岐にわたる(ロゴ提案用の看板・ショップ外観、パッケージ、アパレル、SNS投稿・デバイス画面など幅広い)
- サイトの特徴:グラフィックデザインやWebデザイン向けのPSDモックアップを無料提供する専門サイトです。アパレルから化粧品パッケージまで多彩なカテゴリーのモックアップが用意されており、特にロゴやパッケージ、SNS投稿用のモックアップが豊富です。サイト名の通り完全無料で使える素材ばかりなので、クリエイティブなプロジェクトのクオリティアップに役立ちます。
- 商用利用:可能(配布されているPSDは基本商用利用OKですが、各素材ページに**「100% Free」や「Commercial use」**と記載があるので要確認)
- 会員登録:不要(サイト上でそのままダウンロード可能)
- クレジット表記:不要(クレジット表記無しで使用できます)
Mockup Cloud
- URL:https://www.mockupcloud.com/
- 取り扱いモックアップカテゴリ:ブランディングステーショナリー、パッケージ、アパレル、デバイス(スマートフォン、タブレット、PC)、看板・サイン、印刷物(ポスター、パンフレット)など
- サイトの特徴:Mockup Cloud は、プロフェッショナルなデザイナー向けに高品質な PSD モックアップを提供するサイトです。各モックアップはリアルなシーンを再現しており、プレゼンテーションやポートフォリオに最適です。無料のモックアップも用意されており、購入前に試用することができます。
- 商用利用:可能(各モックアップのライセンス詳細はダウンロードページで確認できます)
- 会員登録:必要(無料モックアップのダウンロードにはアカウント作成が必要です)
- クレジット表記:不要(ライセンスにより異なる場合がありますので、各モックアップの利用規約を確認してください)
海外の高品質モックアップまとめサイト
デザインの現場で役立つ“お宝サイト”を効率よく探したい方におすすめ!
このセクションでは、世界中の無料モックアップ素材をカテゴリ別・用途別に紹介してくれている「まとめサイト」をご紹介します。英語サイトが中心ですが、掲載されているモックアップは商用利用OK・高品質・無料なものも多く、まさに“発掘サイト”として使えます。
数多くの素材の中から自分に合ったものを探すには、こうしたまとめサイトをブックマークしておくのが効率的!ぜひ活用してみてください。
Good Mockups
- URL:https://goodmockups.com/
- 取り扱いモックアップカテゴリ:総合カタログ型(Appleデバイス、ブランディング用ロゴ・名刺、屋内外広告(看板・ビルボード等)、ソーシャルメディア投稿、雑誌・書籍 など幅広い)
- サイトの特徴:デザイナー向けの高品質な無料モックアップPSDを豊富に集めたまとめサイトです。カテゴリー分けが細かく、例えば「iPhone Xの画面モックアップ」「雑誌の表紙モックアップ」などジャンル別に探せます。サイト内のリンクから各モックアップのダウンロードページへ飛ぶ仕組みで、探し物が見つけやすいのが魅力です。
- 商用利用:不要(サイト閲覧・利用に登録不要。そのまま探してリンク先でダウンロードできます)
- 会員登録:不要(サイト上でそのままダウンロード可能)
- クレジット表記:不要(掲載素材は基本クレジット不要ですが、個別素材の規約に従うこと)
まとめ
以上、デザインワークに役立つモックアップが無料でダウンロードできるサイト10選を日本語・英語それぞれご紹介しました!気になるサイトはありましたか?
高品質なモックアップ素材を活用して、ぜひ自分の作品をより魅力的に演出してみてくださいね。これらのサイトをフル活用して、あなたのポートフォリオやプレゼン資料がさらに輝くことを願っています。
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